レアアースはやっぱり米国に抵抗する「カード」になる=中国メディア

バイデン政権になってからも米中関係は改善の兆しが見えていない。中国メディアの捜狐はこのほど、米中関係が悪化しているなかで「中国にとってレアアースこそが米国に対抗する切り札になる」と主張する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

 バイデン政権になってからも米中関係は改善の兆しが見えていない。中国メディアの捜狐はこのほど、米中関係が悪化しているなかで「中国にとってレアアースこそが米国に対抗する切り札になる」と主張する記事を掲載した。

 記事は、中国は「レアアースの生産大国」であり、米国や日本は中国から大量のレアアースを輸入していると強調し、2021年に入っても日米の中国産レアアースに対する需要はまったく衰えていないと主張した。

 続けて、日本の南鳥島海域の海底に莫大な量のレアアースが存在することが分かっていると指摘し、中国のレアアース業界における地位が揺らぐ可能性があることに一定の危機感を示す一方で、海底からの採取は技術的に極めて難しいと指摘。したがって中国のレアアース大国としての地位は今後も揺らぐことはないと分析した。

 一方の中国は、鉄鉱石をオーストラリアからの輸入にかなり依存しているが、「米国の邪魔」のせいで輸入が困難になっていると主張した。この問題に関して、中国にはレアアースという「切り札」があり、米国による制裁に抵抗するカードになると記事は論じた。

 米国は中国に対していろいろと「いやがらせ」をしていると主張する一方、レアアースの供給ストップや価格高騰は米国にとって困ることだと強調。だが、こうした事態は米中双方にメリットがないことだと指摘し、孔子の教えである「己の欲せざる所は人に施す勿れ」という考え方で、事態を打開すべきだと論じた。

 かつて中国は、日中関係が悪化した時にレアアースの輸出規制を行ったが、日本は新たな輸入先やレアアースを使用しない技術を開発した結果、レアアース価格は暴落して中国は痛い目にあった。WTOでも中国は敗訴しているが、それでもまだレアアースを「武器」とすべきという声があるようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

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