京都の観光地で「着物を着ている人」のほとんどが中国人だったワケ

 新型コロナウイルスが流行する前まで、日本は中国人に最も人気のある海外旅行先となっていた。近年はSNS映えするためか、「京都で着物を着る」体験が中国人の間で人気を博してきたが、これは一体なぜだったのだろうか。中国メディアの快資訊は10日、「京都の観光地で着物を着ている人はほとんどが中国人だった」と紹介する記事を掲載した。

 記事はまず、中国人旅行者が「京都で着物を着たい」と思ったのはごく自然なことだと理解を示した。中国では「中国人なのになぜ日本の民族衣装を着て記念写真を撮るのか」と批判する人もいるからだろう。しかし、中国人女性の多くは着物に興味があり、一度は着てみたいと思っているものだ。

 記事は、日本の観光地には着物のレンタル店が多く、気軽に「変身」できたと紹介している。好みの着物を選ぶだけで、着付けと髪のセットはプロがしてくれるので、簡単に「舞妓」に変身できたものだと紹介したが、なぜ中国人は日本で着物を着て「変身」したがったのだろうか。

 艶やかに「変身」した中国人が京都にたくさんいたのは「着物のレンタル店があった」ことだけが理由ではないだろう。最近は中国国内でも、漢民族の民族衣装である「漢服」が若者を中心に流行しており、休日に漢服を着た若者たちがショッピングセンターや公園などへ繰り出す光景が時折見られるようになっているという。

 欧米の文化が急速に浸透する中国では、伝統家屋は取り壊されて現代的なビルへと変わるなど、経済発展の背後でさまざまな伝統文化が急速に失われていると言われる。若者を中心に「漢服」が人気になっていることも含め、速すぎる変化に疲れた若者たちの間で「伝統」への憧れが高まっており、それが「唐の文化」が色濃く残る京都で着物を着用したがった理由なのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

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