日本の匠の精神はすごい! でも「学ぶことは勧めない」と語る理由=中国

近年、中国で高く評価されている日本の「匠の精神」。しかし、中国メディアはこのほど、「日本の匠の精神から学ぶことは勧めない」と題する記事を掲載した。会社を強くて大きくしたいと思うなら、ドイツから学ぶべきだとしている。(イメージ写真提供:123RF)

 近年、中国で高く評価されている日本の「匠の精神」。しかし、中国メディアの百家号はこのほど、「日本の匠の精神から学ぶことは勧めない」と題する記事を掲載した。会社を強くて大きくしたいと思うなら、ドイツから学ぶべきだとしている。

 記事の中国人筆者はまず、日本の「匠の精神」の核心とは、「経験と伝承」にあると分析。中国で有名となった日本人職人の「飯炊き仙人」や「寿司の神様」の例を挙げ、匠の精神とは1つのことだけを時間をかけて学ぶことであり、「経験や感覚頼み」の部分も多々あるため、必ずしもその技術を学べるとは限らず、会社を強く大きくすることには向かないと論じた。

 一方、ドイツの職人は「精密かつ正確」であることをその核心としていると分析。若い職人は長さや重さ、使用する材料などを「正確に計測して製造する方法」を学ぶので明確な基準があり、経験や感覚が基準となっている日本とは違うと説明した。

 そして、ドイツのような「精密かつ正確」であることの追求こそ、複製が可能となり、継承や標準化が容易だと主張。洋菓子を作る際もすべて数字で標準化されていて、その通りに作れば誰でもおいしい洋菓子を作れることや、ファストフード店も料理の作り方はすべてマニュアル化されているのでどの店でも同じ味を出せるのであり、こうした「マニュアル化」が会社を強く大きくする秘訣だと主張した。

 確かに、マニュアル化には多くのメリットがあるが、自分で考えずにただマニュアル通りに作業するだけになりがちなことや、創意工夫や発想力が削がれるなどのデメリットもある。起業したらとにかく規模を大きくして、より多くの利益を得たいと考える中国人にはマニュアル化の方が向いていて、日本のような匠の精神は不向きなのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

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