薬学研究者が生涯をかけて収集した植物標本画像をウェブ公開 薬用植物など約4万8千点を楽しめる

国立大学法人千葉大学
 千葉大学アカデミック・リンク・センターは、千葉大学学術リソースコレクション(略称:c-arc (シーアーク))にて、真菌の顕微鏡写真や江戸期の園芸書、戦後日本のデザイン事例など教育の場に活用できるデジタルリソースを公開しています。このたび、千葉大学薬学部の故・萩庭丈壽名誉教授が収集した植物標本の画像約4万8千点が新たに加わりました。画像形式には最新技術であるデジタル画像の国際規格IIIFが採用されており、画像の部分拡大や比較が容易で、ギャラリーとして楽しむこともできます。





「萩庭植物標本データベース」について



写真1:ベニバナなど、旧薬学部附属薬用植物園で栽培し教育・研究に活用していた植物も見ることができる
 故・萩庭丈壽(HAGINIWA Joju, 1917-1996)千葉大学名誉教授が、生涯にわたり採集・収集したさく葉(押し葉)標本のデータベースです(写真1)。日本全土の顕花植物の約95%を含むと言われ、2018年時点の調査ではすでに絶滅した植物・絶滅危惧種の植物が1,000種以上も含まれていました(環境省レッドリスト2018より)。質・量ともに日本の自生顕花植物のさく葉標本として比類がないものです。
 これらの膨大な量の植物標本は萩庭名誉教授の逝去後11年の歳月をかけて、ゐのはな山岳会や千葉大学薬友会(薬学部同窓会)の有志を中心に結成された「萩庭標本データベース作成協力会」により、標本の整理、デジタル写真撮影、標本ラベルのデータ入力、植物名・採取地名の補完などの作業が行われました。そして2002年の千葉大学薬学部ウェブサイトでの試験公開を経て、2008年にデータベースが完成、2012年には「千葉大学学術成果リポジトリCURATOR」に収録されました。標本の現物については薬学部校舎の移転を機に、2005年にその全てが国立科学博物館に移管されています。


画像の公開にあたり2種類の索引を整備


写真2:採集地または植物名での検索が可能
 今回「千葉大学学術リソースコレクション c-arc」から公開したのは、萩庭植物標本データベースの約4万8千点の標本画像です。画像公開にあたっては、これらの膨大な数の標本を採集地の都道府県名や植物名(和名)から探せるようにしました(写真2)。地図上の地名や植物名の頭文字をクリックすると、該当する標本画像の一覧が開きます。
 今後は、サムネイル画像から視覚的に標本を探せる機能の実装を行う予定です 。

関連プレスリリース
「『デジタル・スカラシップ』実現に向けて千葉大学学術リソースコレクション(c-arc)を公開」
2018年9月10日(http://www.chiba-u.ac.jp/general/publicity/press/files/2018/20180910c-arc.pdf
「「初代ウォークマン」「ポスカ」など 430 点千葉大学工学部出身デザイナーの作品集をウェブ公開」
2020年4月6日(https://www.chiba-u.ac.jp/general/publicity/press/files/2020/20200406carc.pdf
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