政治・社会

国主導「世界が驚くニッポン」に「さすがに恥ずかしい」

2017.03.17R25

最近、目にする機会が多い「日本はすごい!」と外国人が称賛する番組の数々。かねてから賛否が分かれるところではあったが、ついに経済産業省が「世界が驚くニッポン」と銘打ったコンセプトブックの作成を発表したことで、ネットでは困惑が広がっている。

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2020年の東京五輪の開催を控える中、経済産業省では「『世界が驚く日本』研究会」なる組織が、日本のコンテンツ、ライフスタイル、食、サービスといったクールジャパンの根底にある日本の伝統的な「感性」や「価値観」を世界に発信することを目的に、それらをコンセプトブックに取りまとめたというのだ。

コンセプトブックは、外国人が日本を称賛するコメントを寄せたイントロダクションに始まり、第1特集「世界は、日本に驚いている!」、第2特集「『外なる自然』と『内なる自然』が日本人のコンセプト」、第3特集「日本人を表すキーワード」、おわりに「2020 年に向けてWonder NIPPON探しの旅へ」で締めくくられる全64ページの構成。

要旨としては、

・四季や虫の声を親しむといった日本人独特の自然との関わり方が、「間を見出す・道を求める・和を成す」という“オンリーワン”の感覚を生み出した。
・自然に基づいたそうした感覚は、日本のものづくりやサービスのコンセプトに、「突きつめる」「学びとる」「合わせる」「源をいかす」「思いをよせる」という形で現れている。

というもので、日本及び日本人の優位性と独自性を力説している。

こうした国主導の日本称賛にTwitterでは、

「税金を使って恥ずかしい冊子を作るのがクールジャパン」
「さすがにこれを恥ずかしいと思えない感性はヤバくないか?」
「こういうのを恥ずかしいと思う感性も日本人なのだ!!」

と恥ずかしいという声が相次いでいる。

「自画自賛が止まらない」
「いよいよ『一億総ネトウヨ化』の時代が来たか。」
「『こんなに凄い私!』という本を自分で出版するようなもの。買いますか?そんな本。」

と自画自賛という指摘もあった。

コンセプトブックでの熱弁とは対照的に冷ややかな態度で迎えられた今回の一件。国主導の公式ともいえる過剰な日本称賛は、皮肉なことに世界が驚く以前に日本のユーザーが驚くこととなってしまったようだ。

(山中一生)

(R25編集部)
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※当記事は2017年03月16日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。
※コラムの内容は、R25から一部 抜粋したものです
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