政治・社会

やくみつる、中川淳一郎が選ぶ、業界別「今年の漢字」

2016.12.09R25

全国から“今年”を表す漢字一文字を募り、最も多かった漢字を選出して京都・清水寺で発表、奉納の儀式をおこなうイベント「今年の漢字」。漢字の発表とともに、選出理由も解説されるため一年の総決算という気持ちになる行事でもある。一方で、多岐にわたる出来事をひとつの漢字に集約するのは至難の業…。というわけで、各業界に精通した専門家たちに“業界別”今年の漢字を選んでもらった。

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●オリンピック、二刀流大谷…スポーツ界を象徴する漢字は?


まずは、リオ五輪をはじめ、広島カープの緒方監督が放った「神ってる」が「新語・流行語大賞」の年間大賞に選ばれるなど、日本が沸いた“スポーツ界”について、スポーツライターの一面をもつ漫画家・やくみつる氏に聞いた。

「今年のスポーツ界を一文字に集約すると『逆』ですかね。たとえば、11.5ゲーム差をひっくり返してリーグ優勝を果たした日本ハム。この逆転劇は、かなり盛り上がりました。そして、リオ五輪でもレスリング女子48キロ級の登坂絵莉選手が試合終了間近に、相手のバックを取って勝利した金メダルも逆転劇。このように、今年は“逆転”がキーワードになっていたように感じます」(やくみつる氏)

そのほかにも、重量挙げの三宅宏実選手が度重なる失敗によって追いつめられながら手にした銅メダルも、オリンピックに花を添えた。

「とくに印象に残っている『逆』は、リオ五輪のバドミントン女子ダブルスの高橋礼華さんと松友美佐紀さんの、タカマツペアです。決勝のデンマーク戦で第1ゲームを奪われてから、一進一退の攻防の末に勝ち取った逆転の金。とくに、1点ずつ返していった第3ゲームに手に汗握りましたよ」(やく氏)

今年のスポーツ界を彩ったさまざまな“逆”転。多くの人が、筋書きのないドラマを楽しんだのではないだろうか。

●政治、経済、社会…世界はどう動いた?


つづいて、独自の視点で世間を鋭く一刀両断し続ける、ネットニュース編集者・中川淳一郎氏に、米大統領選など国内外で大きな節目を迎えた“政治・経済・社会”を表す漢字を聞いた。

「2016年を象徴する漢字は『守』。世界的に『保守』が強くなった1年だと思います。誰もが今現在の“そこそこ良い暮らし”を守りたいと考え、自身の生活を守ることで精一杯なため、現状が悲惨な人々を受け入れられない、という印象です。その結果、今年おこなわれた参院選での自民党の圧勝や、ヨーロッパの難民問題につながっていったように感じています」(中川淳一郎氏)

また、アメリカの大統領選においても、保守主義のドナルド・トランプ氏がヒラリー・クリントン氏に勝利したことも「守」の表れでは、と、中川氏。守りの姿勢が強まるなか、同氏が最も印象に残った今年の出来事とは?

「タレント・ショーンK氏(ショーン・マクアードル川上)の経歴詐称騒動が最も印象深かったですね。ショーン氏は適当なウソばかりついて、自分の仕事を守ることができなかった。その結果、自身の番組をモーリー・ロバートソン氏に託すことになりましたからね」(中川氏)

3月に発覚したショーンK氏の騒動後、彼の代わりに報道番組『ユアタイム〜あなたの時間〜』(フジテレビ系)のコメンテーターを務めているのが、ジャーナリストのモーリー・ロバートソン氏だ。

「モーリー氏は、安定しておもしろいと思います。ぜひともコメンテーターの立場を守っていただきたいですね」(中川氏)

強気な発言が度々ネットニュースで話題になるモーリー氏。果たして、彼の攻めの姿勢が最大の防御となるのか、今後に注目したい。

2016年の世相を反映する「今年の漢字」。12月12日(漢字の日)に発表されるのはどんな一文字なのか、予想するのも一興かもしれない。

(真島加代/清談社)

(R25編集部)
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※当記事は2016年12月08日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。
※コラムの内容は、R25から一部 抜粋したものです
※一部のコラムを除き、R25では図・表・写付きのコラムを掲載しております

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