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「妊娠糖尿病」の女性は糖尿病になりやすいってホント?

2017.03.30R25

インシュリンの分泌不足により、食後に血糖値が下がりにくくなる病気として知られる「糖尿病」。中高年に多いイメージがありますが、妊娠中にだけ発症する「妊娠糖尿病」というものがあります。

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妊娠した女性の7〜9%がかかるといわれており、妊娠糖尿病にかかった人は、将来的に糖尿病にもなりやすくなるという噂も…。それは本当なのでしょうか。産婦人科医の疋田裕美先生に聞きました。

「妊娠糖尿病と診断された人が将来的に糖尿病になる割合は、それ以外の人の7.43倍といわれています。糖尿病は生活習慣病というイメージがありますが、体質的にインシュリンを分泌しにくい人もいるんです。そもそも妊娠中は、赤ちゃんに栄養を届けやすくするために血糖値が上がりやすくなります。そのため、もともとインシュリンを分泌しにくい人が妊娠すると、血糖値が上がり、妊娠糖尿病になってしまうのです」

そのほか、肥満や高齢出産の場合も妊娠糖尿病になりやすいそうです。妊娠中に血糖値が高いと、「流産や早産になりやすいほか、赤ちゃんの先天的な奇形を引き起こしたり、大きくなりすぎて難産になったりするケースもあります」とのこと。

では、妊娠糖尿病の検査はどのように行われるのでしょうか。

「最近では妊婦健診の際に、ブドウ糖負荷試験を行う病院が増えています。甘い炭酸水を飲んで、その1時間後くらいに血糖値を測る試験で、妊娠初期の段階で血糖値が高かった人にだけ行う病院と、全員に行う病院があります。または尿検査で尿糖が出たことによって、妊娠糖尿病だとわかるケースもあります」

検査によって妊娠糖尿病と診断されると、食事療法やインシュリン注射を使って、血糖値が上がらないように管理するそう。ちなみに、インシュリンを分泌しにくい体質は遺伝するため、家族の中に糖尿病の人がいる場合には、早めに医師に伝えたほうがいいそうです。

なお、糖尿病の家族歴がなくても、妊娠糖尿病になってしまうこともあるそうなので、まずは妊娠したら決められた時期にきちんと妊婦健診を受けることが大切ですね。

(相馬由子)

(R25編集部)
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※当記事は2017年03月29日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。
※コラムの内容は、R25から一部 抜粋したものです
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