IT・サイエンス

アサヒビール中の人「旨いつまみを愛する元ハガキ職人」

2017.03.19R25

国内ビール業界において、トップシェアを堅持する「アサヒビール」。そのツイッターアカウント「アサヒビールASAHIBEER(@asahibeer_jp)」が人気だ。1日2回、美味しそうな手づくりおつまみを、自社のビールやチューハイなどとともにアップ。思わず酒が欲しくなる、シズル感たっぷりのツイートを得意としている。

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そんな破壊力抜群の飯テロアカウントを運用する「中の人」は、いったいどんな人物なのだろうか? あんなに手の込んだ料理を毎日作っていて、他の仕事はちゃんとできているのだろうか?

■ツイート内容は“大喜利”的に決まることも

浅草にあるアサヒビール本社で出迎えてくれた「中の人」は、猫背でベビーフェイスな30代男性。上野や立石の立ち飲み屋をこよなく愛するという彼に、いろいろ聞いてみよう。

―― 来る日も来る日も秀逸なおつまみをアップし続けていますが、あれは「中の人」が作っているんですか?

「あまり裏側は明かせないんですが、パートナーさんも交えながらしっかりと作っていますよ! メンバーで話し合ってお酒にあうレシピを決めています。ビールに合うことは大前提ですが、シェアしたくなるようなインパクトやご家庭での再現性、あとはそれ自体がネタになる『面白さ』も強く意識しています。時には脱線した会話のなかで尖ったアイデアが出て、そのままツイートになることもあります。大喜利的な要素が結構ありますね笑」

―― 確かに話題になった「丸ごとオニオンフライ」や「丸ごと白菜グリル」などはいい意味でバカっぽいというか、かなりの力技ですよね。でも、ちゃんと美味しそうなレシピになっています。

「アカウントとしては『美味しそうで面白くて酒にあうこと』をシュールにツイートしていきたいなと思っています。画一的で押しつけがましくならず、フォロワーさんに楽しんでもらうことを何より重視していますね」

―― そのコンセプトはひしひしと伝わってきますね。前述の「丸ごとオニオンフライ」が話題になるや動画でレシピを公開するなど、ホスピタリティも感じられます。それだけでなく日々のツイートも一つひとつの言い回しが面白かったりしますが、昔から文才に長けていたんですか?

「それほどでもないと思いますが、もし面白いと感じていただけているなら嬉しいです。今のツイートスタイルが何に起因しているかというと、恐らく中学時代の『ハガキ職人』の経験が多少は役立っているのかもしれません。夜な夜なAMラジオに投稿していました。黒歴史な側面もあるので多くは語りません

―― そんなに恥ずかしいネタを送ってたんですか? ちなみにラジオネームは?

「死んでも言いません」

―― そういえば、以前に取材したセガ公式(@SEGA_OFFICIAL)さんも元ハガキ職人だって言ってました。「ハガキ職人」→「企業アカウント」って流れは、「中の人」界の黄金ルートなのかもしれませんね。

「〇〇さんですよね。よく存じ上げています。あの人、個性的ですよね」

―― アサヒビールさんも負けずに個性的だと思いますよ。

■じつは古参の2ちゃんねらー。ネットは良くみています

―― 3月15日の時点でフォロワー数は54万8928人。人気の理由は何だと思いますか?

美味しそうなつまみツイート、というのはもちろんあると思うのですがそれ以外であるとすると、ネットのなかで喜ばれることと嫌われることについての認識、というのが理由としては少しあるかもしれません。まあ、すべることも(かなり)あるので偉そうなことはいえませんけど。じつは私、黎明期からインターネットにドハマりしていた人間なんです。ハガキ職人であると同時に、古参の2ちゃんねらーでもあって。だから昔ながらのネット文脈も理解しているつもりですし、どこまでいったらやりすぎかという境界線も自分の中では持っています」

―― そもそものリテラシーが高いわけですね。

「高いかと言われるとよくわかりません……。中の人になったのも特に深い意味はないように思えます。そういった部署にいて、若かったからですかね。笑」

―― でも、誰にでもできないからこそ「中の人」に憧れている社員も多いのでは?

「それはないですね(キッパリ)。私は専任担当ではないのでSNS運用に限らずデジタル全般のいろいろな仕事をしているのですが、周囲からはちょくちょく『なんか楽しそうでいいねwww』みたいなことをいわれます。ひどいですよね笑」

―― 確かに、料理やおもしろツイートばかりしていて、正直「この人仕事してんのかな?」と疑問に思うことも…。

「こう見えてけっこう忙しいんですけどね(汗)。まあでも、そうはいっても社内では少しずつ認めてもらえ始めているのかなとも思います。今はフォロワーさんが増えたこともあって『こういう情報発信してよ』と相談されることも増えてきました。とてもやりがいを感じていますし、フォロワーのみなさんのお声をダイレクトに聞けるのもとても楽しいです」

(榎並紀行/やじろべえ)

【関連リンク】

アサヒビール ASAHIBEER

https://twitter.com/asahibeer_jp


(R25編集部)
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※当記事は2017年03月18日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。
※コラムの内容は、R25から一部 抜粋したものです
※一部のコラムを除き、R25では図・表・写付きのコラムを掲載しております

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